はじめに
先日、AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)を受験し、合格しました。
合格ラインは1000点中720点ですが、821点でした。
本記事では合格に向けて私の取った試験対策を解説します。
目次
- はじめに
- 目次
- 結論
- 前提
- Whizlabsの良いところ
- Whizlabsの良くないところ
- 練習問題が一部古いことに対する注意点
- Udemyの問題集について
- Whizlabsでのおすすめの学習方法
- 終わりに
結論
- WhizlabsのAWS SAAのPractice Tests(約10ドル)を購入する
本番と同じく65問から構成される練習テスト(Practice Test)が計7セットあるので、8〜9割正答できるまで繰り返し解く
最終テスト(Final Test)で8割解けたら本番を受験する
前提
私自身はAWSの実務経験が1年強あり、全くのAWS未経験からこの問題集だけ勉強して合格したわけではありません。
まだAWSを触った経験の無い方は、以下のような書籍等で基礎的な事項を学習した上で本記事で紹介する問題集に取り組むようにしてください。
Whizlabsの良いところ
試験対策をする上で、私がWhizlabsで良いと思ったところは以下になります。
1. 安価に大量の練習問題が手に入る
約10ドルで700問以上もあります。内訳は以下の通りです。
本番と同等の65問構成のテストが7セットあり、計455問
上記とは別に分野別問題集が220問
最終テストがさらに65問
2. 英語対応力が身に付く
本番のAWS認定試験では日本語か英語かを選択でき、途中でいつでも変更できます。
ただ、日本語で出題される問題は稀に誤訳と思われるものがあり、そういった場合は英語に切り替えて問題を読むことになります。
Whizlabsを使って普段から英語のみで問題を解く習慣を付けておくと、本番でも焦らずに対処できるかと思います。
3. 練習モードを使って効率的に学習できる
具体的なやり方は後述しますが、練習モードというものがあり、こちらを使って効率的に学習できます。
(Whizlabsは単なる問題集ではなく、学習の履歴が記録されるなどオンライン学習サイトとして様々な機能があります)
Whizlabsの良くないところ
逆にWhizlabsで不満に思うところは以下になります。
1. 全編英語なので取っつきづらい
英語であるメリットの裏返しとなりますが、日本語に対応していないので学習サイトとしての機能を把握するのにも最初は少し苦労するかもしれません。
2. 右クリック禁止のため翻訳サービスを利用しづらい
問題のコピペを容易にできないようにするためか、右クリック禁止となっています。
ただ、これは解除可能です。具体的なやり方は後述します。
3. Webサービスとしてのレスポンスが遅い
全体的に画面レスポンスがもっさりしています。
ただ、勉強する上でそこまで支障は無いかと思います。
練習問題が一部古いことに対する注意点
AWSの各サービスは日々仕様がアップデートされるので、問題もこれに追従していく必要があります。
Whizlabsの問題も2020年版を謳っており、できる限りの最新化はされているようです。
ただ、S3に関する練習問題ではS3の特徴として「結果整合性」が正解になっているなど、現在の最新仕様にそぐわない場合もあります(現在の最新仕様では「強力な書き込み後の読み取り整合性」となっています)。
まあ、これに関しては2020年12月に発表されたばかりの仕様なので仕方ないかもしれません。
Udemyの問題集について
似たようなコンセプトの商品として、UdemyにもAWS Certified Solutions Architect Associate Practice Examsという問題集があります。
定価は3,600円で、セール時の価格だと1,500円前後になります。
プラットフォームはUdemyですが中身に動画は無く、問題集のみとなります。計65問の練習テストが6セット入っています。
こちらも購入してみたのですが、Whizlabsの練習問題と比べて発展的・応用的な問題が多い印象です。
断片的な知識だけでは解けない良問ばかりで非常に勉強にはなるのですが、実際の本番の試験ではこのUdemyの問題集ほど応用的な問題はさほど出題されなかった印象です。
その他、個人的に不満に思ったところは以下になります。
1問づつ答えを確認できるような練習モードが無く隙間時間に勉強しづらい
計65問の練習テストは実施するたびに出題順がシャッフルされるので、過去正答済みの問題を無視して取り組むということがやりづらい
とはいえ、これらの問題を7割程度解けるようになれば本番でも充分合格できると思うので、こちらのUdemyの問題集を既に購入済みの人が、今回おすすめしているWizlabsの問題集をわざわざ追加で購入する必要は無いかと思います。
Whizlabsでのおすすめの学習方法
ここからはWhizlabsでのおすすめの学習方法を解説します。
1. 時間無制限の練習モードを使う
Whizlabsでは一連の練習問題を開始する際に、通常モードにするか練習モードにするかどうかを選択できます。
通常モードだと本番の試験さながらに時間制限があり、また全ての問題に回答してSubmit
ボタンを押すことで初めて正答・解説を見ることができます。
これに対し、練習モードでは時間無制限で、1問ごとにいつでも正答・解説を見ることができます。
練習モードを選択するには問題を開始する際に表示されるポップアップにStart quiz as prctice mode
というチェックボックスがあるので、これにチェックします。
2. 1問ごとに答えを確認する
前述の通り練習モードにしたら、問題を1問解くたびに答えを見て正解か不正解かを確認するようにします。
答えはShow Anser
ボタンを押すことで表示されます。
3. 正解であれば問題に印を付けて二度とやらない
ここで答えを確認し、もし結果が正解であればもう二度とやらないで済むよう、問題に目印を付けるようにします。
Mark for review
というチェックボックスにチェックを入れると、問題一覧でその問題は赤く表示されるようので、これを目印にします。
この印機能は、本来は時間制限のある試験の中で後で見返すために付ける印なのですが、今回は正答済みであることを記録するために使っています。
4. 不正解であれば解説を読む
答えを確認し、不正解であれば解説を読んでください。
なお、解説も英語です。
翻訳サービスを使うためにもし右クリックが必要であればChromeのメニューからデベロッパーツールを開き、consoleタブで以下を入力してください。右クリックできるようになります。
document.addEventListener('contextmenu',function(e){e.stopPropagation();},true);
5. 不正解の選択肢がなぜ不正解か、その根拠についても理解する
各解説には多くの場合、正解の選択肢が正解である理由のほかに、不正解の選択肢がなぜ不正解なのか、その根拠についても書かれています。
ここも目を通すことでより理解が深まり、1問から多くの知識が得られるようになります。
6. サービスそのものの知識が無ければググってクラスメソッドさんの記事を読む
解説を読んだとしても、問題や選択肢で登場する各サービスについての知識がそもそも無ければ一度に理解することは難しいかと思います。
こういった場合は、そのサービス名でググってください。
AWSの公式ドキュメントの他に、Developers.IOというクラスメソッドさんのオウンドメディアの記事が検索にヒットする場合があります。
わかりやすく、また内容の精度も高いので、これらの記事を参考に各サービスを理解するようにしてください。
7. 隙間時間を見つけて中断・再開を繰り返し正答率8〜9割を目指す
練習モードを中断する際は、画面右上のバツボタンを押します。
すると、正答済みの問題に付けた「印」が記録された状態で中断することができます。
65問目など最後の問題のSubmit
ボタンを押してしまうと中断ではなく終了扱いとなり、印がリセットされてしまうので注意してください。
再開する際はResume quiz
ボタンを押します。
以上の方法で、隙間時間など見つけて繰り返し問題に取り組み、8〜9割の問題に印が付くことを目指してください。
終わりに
以上、私流のAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトの試験対策でした。
合格を目指す方の参考になれば幸いです。
私もまた別のAWS認定試験に挑戦するつもりです。一緒に頑張りましょう!