2022年の1年間での出来事やアウトプットを振り返ります。
目次
- 目次
- 転職した
- 一人目SREとして
- コーポレートエンジニアと全社セキュリティ担当として
- OSS等の他のリポジトリにコントリビュート
- 技術記事10本
- 登壇3回
- オフラインイベント等の機会を利用して多くの人と出会った
- コミュニティ活動
- AWS認定DevOpsエンジニア プロフェッショナルに合格した
- 最後に
転職した
今年転職し、スマートラウンドというスタートアップの一人目SREとして働き始めました。
なぜ転職したのかの経緯などの詳細は以下の記事にまとめてあります。
一人目SREとして
入社後は一人目SREとして様々な取り組みを行いました。その詳細は先日公開した以下のZenn記事にまとめてあります。
23,000字になる大作となりますがZennのトレンドにも入り、多くの方に読んでもらうことができました。
コーポレートエンジニアと全社セキュリティ担当として
SRE以外にもコーポレートエンジニアを担当するようになったほか、全社のセキュリティ担当者となり、ISMSの運用なども行うようになりました。こうした仕事の主担当となるのは初めてですが、ずっと昔にIPAの情報セキュリティスペシャリスト(いまで言う情報処理安全確保支援士)やシステム監査技術者の資格を取ったことがあり、その辺りの知識を活かすことができている気がします。
SRE以外の仕事にも関わるようになって変化に感じることとしては、仕事から得られる新しい知識や経験はもちろんですが、より社内で関わる人間が広範囲になったことがあります(経営層やビジネスサイドのメンバーなど)。結果、社内の誰とでもコミュニケーションを取りやすい立場になり、様々な仕事がやりやすくなったと思います。
OSS等の他のリポジトリにコントリビュート
私の好きなAWSのサービスの一つにAWS Chatbotがあります。このChatbotのTerraform moduleが存在するのですが、一部AWS側のChatbotの最新仕様に追従できていない部分があったので、その改善のPRを出し、マージされました。
その他、OSSではないですが、ふとしたきっかけでAWSがGitHubに公開している「金融リファレンスアーキテクチャ」というドキュメントを発見して読んでいたのですが、Typoがあったので修正のPRを出したりもしました。
技術記事10本
今年書いた技術記事としては、会社テックブログとしてのアカウントからは3本、個人アカウントからは7本の記事をZennに投稿しました。扱った技術としてはAWS, GitHub Actions, Terraform, Datadogなどが多くありました。
会社
- Datadogへログを送るLambdaをTerraformでシンプルに構築する
- IAM Identity Center(AWS SSO)のグループとユーザーをTerraformでDRYに書く
- スタートアップの1人目SREが入社後にやってきたこと
個人
- Terraformのディレクトリが増えても自動でGitHub Actionsの処理対象にする(動的matrix)
- TerraformでAWS Chatbotを作成する
- GitHub Actionsで手動workflowから別のworkflowにbooleanを渡す時はfromJsonを使おう
- M1 Macでtfenv経由でterraform v1.0.1以前をインストールする
- 特定のIAMユーザー、AWS SSOユーザーにだけS3オブジェクトへのアクセスを許可する
- terraform planでsensitive属性が原因で非表示になる差分を見る方法
- ElastiCacheで保留中の変更内容を確認するにはAWS CLIを使おう(キャンセルが可能かも検証した)
登壇3回
JAWS-UG SRE支部のイベントに1回、AWS Startup Communityのイベントに2回の計3回登壇しました。
JAWS-UG SRE支部
JAWS-UG SRE支部ではモニタリングについて話しました。
その場でも100人以上の方に聞いてもらえたと思うのですが、イベント終了から数ヶ月後にも「AWSでの監視の一歩目となる資料」としてTwitterで取り上げていただき、多くの方に読んでもらうことができました。
AWS Startup Community
AWS Startup Communityでは2回登壇しました。
うち1回はConference 2022という大型イベントで、そのCfPに応募し、めでたく採択。スタートアップにおけるAWSのマルチアカウント戦略について話をさせてもらいました。
オフラインイベント等の機会を利用して多くの人と出会った
今年後半は徐々にオフライン開催されるイベントも多くなってきており、それらには特に意識して参加するようにしました。
なぜそのように思うようになったかは今年転職して入った会社がきっかけのひとつにあります。いま自分が働いている会社はスタートアップの経営課題を解決するSaaSを提供しており、そのユーザーの中心はスタートアップです。そのため、自分の会社の経営層はスタートアップ各社のCxOとの繋がりを非常に幅広く持っており、そうした繋がりを活かして自社の業務上の課題を解決する場面が多々ありました。自分はエンジニアですので、それならばスタートアップ各社のCTOやエンジニアとの繋がりを日頃から持つようにしようと強く意識するようになりました。
参加した具体的イベントは以下になります。
- JAWS DAYS 2022 - Satellites
- SaaS on AWS 2022 10月26日(水)Day 2 Online
- AWS Startup Loft Tokyoで開催されたイベント
- コワーキングスペース -テスト&プレオープン
- AWS Startup Loft 再開記念 Cocktail Party!
- AWS Startup Meetup #13 - connpass
- スタートアップ大忘年会 Powered by AWS & THE SEED
- CTO OF THE YEAR2022 | 経営と技術の分断をつなぎ直す──。
どのイベントでも多くの人と交流できましたが、その中でも特に印象に残ったのがJAWS DAYS 2022とStartup CTO of the year 2022です。
JAWS DAYS 2022
JAWSはAWSのユーザーグループであり、JAWS DAYS 2022は、オンラインと、オフライン全国14会場のハイブリッド開催でした。私は関東圏に住んでいるのですが、東京会場などは無かったため、大阪会場に遠征し、普段直接会う機会の無いJAWS-UG関西の人たちを中心に多くの人と出会うことができました。懇親会も3次会?まで参加した記憶があります。
Startup CTO of the year 2022
Startup CTO of the year 2022ではスタートアップ6社のCTOがそれぞれ5分のピッチを行い競い合うというものなのですが、自分の働いている会社のCTOが優勝し、そのこともあって懇親会ではエンジニアに限らず様々な人と交流することができました。
話は逸れますが、当社CTOのピッチでは審査員からの質問で、プロダクトの非機能要件への取り組み方に関するものがあったのですが、それに対してCTOが「当社のSRE(私)とも合意して〇〇という方針で取り組んでいる」といった答えをしてくれたのは嬉しかったですね。
社外エンジニアとの飲み会や1on1
その他にも、まだ直接会ったことの無い社外のエンジニアとの飲み会を企画したり、あるいは他のエンジニアが企画した飲み会に参加させてもらったりしました。
また、オンラインにはなりますが、社外1on1を何度か実施しました。Twitter等で繋がっている社外のSREの人などを中心にお願いして、情報交換をしたり、仕事上の課題(エンジニア採用活動など)の壁打ち相手になってもらうというものです。みなさん快くOKして下さり、今後も不定期に実施していけたらと思います。
コミュニティ活動
私は3年ほど前からJAWS-UG初心者支部に運営メンバーとして参画して大変お世話になっていたのですが、転職活動前後で忙しくなることが見えていたため、春にいったん卒業させてもらい、コミュニティ活動の運営からはしばらく離れていました。
その後、新しい会社での仕事にも慣れたこととと、新しい会社がミッションとしてスタートアップ業界の活性化を掲げているということもあり、今年何回か登壇もしているAWS Startup Communityについ先日ですが運営メンバーとして参画させてもらいました。
AWS認定DevOpsエンジニア プロフェッショナルに合格した
AWSの資格はおおよそ2年前にソリューションアーキテクト アソシエイトに合格して以来、何も取ってはいませんでした。
しかし、会社でAWSのパートナーネットワークに加入し、加入している企業の社員がAWSの認定資格を新たに取得すると特典がもらえるということを知ったので、実力試しも兼ねて挑戦することにしました。対象の資格は、自分の関心に一番近いのがDevOpsであったので、DevOpsエンジニア プロフェッショナルにしました。
結果、無事合格することができました。
最後に
2022年は仕事でもプライベートで幅広くアウトプットができ、またオフラインのイベント等に参加することで多くの人と知り合うことができました。
来年ですが、Site Reliability EngineeringやDevOpsについてはSRE本を改めて読み直したり、ITIL4などのまだ自分が知らない知識をインプットしつつ、いまの会社に必要なことを見極めて、仕事に活かしていきたいと思います。また、SREの採用活動も頑張っていきます。
セキュリティに関してはCISSPが気になっているのでその情報収集と勉強をしていきたいと思っています。
その他、前述の通りAWS Startup Communityのコアメンバーとなったので、コミュニティ活動の企画・運営にも力を入れていきます。
では、来年もよろしくお願いします。