はじめに
独学でプログラミングを勉強していた頃には全く知らなかったけれど、Webエンジニアに転職してから実務でよく使う便利なGitコマンド/オプションを状況別に5個紹介します。
1位 作業途中の状態から、別のブランチに切り替えたい
ローカルブランチでファイルの更新作業中の場合、別のブランチに切り替えようとgit checkout (ブランチ名)
を行っても、エラーが出てブランチを切り替えることはできません。
こんな時、そのエラーメッセージにも表示されているstash
が使えます。
stash
は、こっそりしまう/隠すといった意味で、自分の作業内容を退避できます。
以下コマンドで、作業内容が退避され、別のブランチに切り替えが可能となります。
git stash save
なお、退避した内容を再び取り出すには、git stash list
, git stasg apply
を使います。
まず、git stash list
とすることで、退避した内容を一覧表示できます。
stash@{0}: WIP on feature/add_foo: 2c4e8b539 fooを追加 stash@{1}: WIP on feature/add_bar: 2c4e8b539 barを追加
次に、ここから取り出したい退避内容を以下コマンドで取り出します。
git stash apply stash@{0}
より詳しい使い方は、以下記事が参考になります。
2位 直前のcommitを無かったことにしたい
以下コマンドで直前のcommitを取り消せます。
commitされていた更新ファイルは、add
した状態に戻ります。
git reset --soft HEAD^
3位 直前のcommitメッセージを修正したい
以下コマンドで、commitメッセージが表示されます。
git commit --amend
表示されたcommitメッセージに対して、以下の手順で修正が行えます。
i
でインサートモードへ- commitメッセージを修正
esc
キーでコマンドモードへ:w
で修正した内容を書き込む:q
で抜ける
4位 ブランチ名を後から修正したい
以下コマンドで現在自分がいるブランチのブランチ名を変更できます。
git branch -m 新ブランチ名
ブランチ名を英語で付けることが開発チームのルールで定められているけれど、いい感じの名前が思いつかない・・・といったような時に、私は適当な名前でとりあえずブランチを作って作業を開始して、リモートリポジトリにpushするまでには正式なブランチ名に変更する、といった使い方をしています。
5位 addを無かったことにしたい
以下コマンドでadd
したファイルをaddする前の状態に戻せます。
git reset HEAD ファイル名
最後に
やはりWebエンジニアとして実務に就くと、独学の頃と比較して覚えることの幅は格段に広がります。
今回採り上げたGitもそのひとつでした。
今回の記事が最近Webエンジニアになった方のお役に立てば幸いです。